5つの優先行動分野(要点) 1. 政策的支援
2. 教育・トレーニングの場に持続可能性の概念を取り入れる (機関包括型アプローチ) 3. 教員やトレーナーの能力向上
4. ユースの役割支援と動員
5. 地域コミュニティや地方政府にコミュニティ・レベルのESDプログラム策定を推奨
社会対応力
人 権
コミュニティ
への参画及び
コミュニティ
の発展
消費者課題
労働慣行
環 境
公正な
事業慣行
組 織
組織統治
CSR
「企業の社会的責任」のこと。 Corporate Social Responsibilityの略。
社会からの信頼を得るために幅広い「社会対応力」をつけること。関係者(ステークホルダー)との
連携・協働により、本業を通じて社会・環境の持続可能性に貢献するための活動。
伊藤園では、企業活動のグローバル化にあたり国際規格のISO26000を羅針盤とし、それに即し
た7つの原則と7つの中核主題で体系的にCSRを推進している。
CSRとは
基本的な考え方
コーポレート・ガバナンス
CSRマネジメント
リスクマネジメント
■コーポレート・ガバナンス体制
伊藤園グループは、経営理念「お客様第一主義」に基づいて健 全な経営体制を構築し、経営の透明性・健全性・遵法性の確保、迅 速かつ適切な情報開示等を実践していきます。
組織統治:【CSR憲章※】
伊藤園グループとして、経営理念に基づく健全な経営を推進し、 グループ全体でのシナジー発揮を図るとともに、グループ全体の ガバナンスとBCM(事業継続マネジメント)の推進により、事業継 続力の強化を図ります。また、ブランドイメージの訴求強化および 理解促進を推進し、本業を活用して企業価値の向上を図ります。
コーポレート・ガバナンスは、ISO26000で求められている中核主題の 基本となる仕組みです。伊藤園グループは、コーポレート・ガバナンスを 経営上最も重要な課題の一つとして位置付け、多様なステークホルダー の信頼と期待に応えるべく、公正で透明性の高い経営に努めています。
● ガバナンス体制
伊藤園は、監査役会設置会社として、経営の機動性の向上、監督機 能の強化、透明性の向上を目指しています。社内監査役および社外監 査役が取締役会に毎回出席し、個別案件ごとに客観的かつ公平に監 査意見を述べるとともに、監査役会での監査方針に従い、取締役の業 務執行を監査しています。また、社外取締役2名が就任しています。
● 内部統制システム
伊藤園グループは、内部統制の仕組みを構築する目的を以下のよう に考えています。
① 事業活動における業務の有効性・効率性の向上 ② 企業の財務報告の信頼性の確保
③ 事業活動にかかわる法令その他規範の遵守 ④ 正当な手続きおよび承認による企業資産の保全
これらの目的を達成し、2006年5月施行の会社法に対応するため、 内部統制システムの基本方針を定めました。内部統制システムの整 備・運用状況については、内部監査室が、独立的・客観的立場から定期 的に監査を実施しています。
伊藤園は、「CSR経営の推進」を経営の柱の一つに据えて活動してい ます。CSR推進体制として、代表取締役社長を委員長とし、生産・営業・ 管理部門の責任者で構成されるCSR推進委員会を、2013年度は6回 開催し、「伊藤園グループESD推進基本方針」やCSR目標(KPI)の検討 などを行いました。
伊藤園の社員全員がCSRへの意識を高めて取り組みを進めていく ために、CSRおよび環境をテーマとした社内教育を実施しています。 また、伊藤園グループCSR担当者連絡会議を定期的に開催して います。
● CSR賞
伊藤園は2011年度より、社員一人ひとりのCSRへの意識を高め、 お客様との信頼関係の強化やCSR活動を通じた社員のモチベーショ ン向上、チーム力強化を目的として、「CSR賞」の表彰を行っています。 2013年度は、CSRに加えて、CSV、ESDの視点を含めた優良事例の表 彰を行い、活動事例の共有化を図っています。
2013年度CSR大賞受賞活動(すべてチーム単位で受賞)
◯ お茶で琵琶湖を美しく。キャンペーン「ヨシ刈り活動」・ビジネスメッセ参画
◯ 新・環境配慮型アルミレス紙容器の開発
◯ 「鎮守の森を守る」自動販売機設置拡大プロジェクト
◯ 生産本部における関係者との協働・ESD「学びの工場祭と工場見学」
◯ 神奈川エリアにおける多様な関係者との協働
「かにゃおプロジェクト」及び「横浜型地域貢献企業認定」
伊藤園グループは、コンプライアンス、情報セキュリティ、品質およ び環境、債権回収、災害および事故などあらゆるリスクに対応するた め、社内規程等を策定し、リスク担当部署を設けて対応しています。
● BCP(事業継続計画)によるリスク管理
伊藤園では、2011年3月11日に発生した東日本大震災の経験を踏 まえ、以前から全社的に推進しているBCPを見直し、各部署にBCPマ ニュアルを配布し徹底するなど事業継続力の強化を図っています。
● 情報セキュリティの強化
伊藤園グループは、取り扱うすべての情報の財産価値を認識し、 情報の適切な保護・管理に努め、情報セキュリティの強化を図ってい ます。また、個人情報保護方針を定め、保有する個人情報は適切に取 り扱い、厳重に管理しています。
組織統治
情報開示(ディスクロージャー)
有識者のご意見
ステークホルダーとの対話
ESD推進基本方針の策定
実施日:2013年5月13日
テーマ:日本の食文化と伊藤園への期待
ご出席のステークホルダー:
小泉 武夫氏(東京農業大学名誉教授、「食の世界遺産」登録に向けた検 討委員会委員(農林水産省大臣官房)、農林水産省料理人顕彰制度審査 委員(農林水産省)、全国地産地消推進協議会会長(農林水産省)、発酵学 者、食の文化論者)
実施日:2013年7月1日
テーマ:持続可能な開発のための教育(ESD)推進と伊藤園への期待
ご出席のステークホルダー:
阿部 治氏(立教大学社会学部教授、立教大学ESD研究所長、「持続可能な開発 のための教育の10年」推進会議(ESD-J)代表理事、「ESDの10年・世界の祭典」 推進フォーラム代表理事、日本環境教育学会会長)
実施日:2013年9月13日
テーマ:伊藤園グループの環境に関する強化ポイント・事業活動における強化 策等について
ご出席のステークホルダー:
小林 光氏(慶應義塾大学大学院政策メディア研究科及び慶應義塾大学環境情 報学部教授、日本経済研究センター研究顧問、中部大学客員教授)
実施日:2014年2月6日
テーマ:ISO26000によるCSR/CSVを併用した経営戦略
ご出席のステークホルダーの皆様:
赤池 学氏(株式会社ユニバーサルデザイン総合研究所 代表取締役所長)、 竹ケ原 啓介氏(株式会社日本政策投資銀行 環境・CSR部長)、田中 宏司氏 (東京交通短期大学 名誉教授、一般社団法人経営倫理実践研究センター
理事・首席研究員、元経済産業省「ISO/SR国内委員会」委員) ※参加者の所属・役職名は開催日当日の名称です。 ※いずれも伊藤園本社にて開催。
■ 2013年度実施 ステークホルダーダイアログ概要 【ESD推進の考え方】
伊藤園グループは、社会的責任に関する国際規格ISO26000を 活用し、7つの中核主題に沿ってCSRを推進しています。同規格の 「教育」の部分へESDの考えを最大限に取り入れて取り組むこと で、「持続可能な社会・環境・地域のためにCSR/CSVを実践でき る“人づくり”」を目指します。
ESDの基本的な考え方をもとに、社員一人ひとりが社内外にお いて、さまざまな関係者とのパートナーシップによる取り組みを 行います。これにより、CSR/CSVのさらなる深化と推進をグルー プ全体で行います。
【推進事項】
1.ESDの考え方を取り入れたCSR/CSV社内教育の実施 2.関係者との連携による教育の実施・実践活動の実施
3.ESDロゴマークの活用によるESDの社内浸透と社会への普及促進
4.ESDユネスコ世界会議 あいち・なごや支援実行委員会への協力 5.ホームページやCSR報告書などで、CSR/CSVの取り組みの一環と
して積極的な活動報告の発信 6.関係機関との連携の強化
ESD推進基本方針
「ESD(Education for Sustainable Development):持続可 能な開発のための教育」とは、「持続可能な社会を支える担い手づ くり」のことで、世界中で推進されています。伊藤園グループでは、 ISO26000に基づくCSR推進を強化し、持続可能な社会を支える人 材育成や関係者との協働を体系化し発展させるため、「ESD推進基本 方針」(2013年5月制定、2014年2月改訂)に基づき推進しています。 2014年度からCSR推進委員会の中にESD推進部会を設けました。
伊藤園では、2013年度に以下のような活動を行い、ステークホル ダーとのコミュニケーションを深めました。
◯ ステークホルダーダイアログの実施(年4回)
◯ 自治体首長からの意見聴取
◯ 消費者・消費者団体代表との対話
◯ 消費者へのアンケートの実施
◯ 株主を対象とした定期的な説明会の実施
上記に加え、コーポレートブック、株主の皆様へ(事業報告書)、 CSR報告書などさまざまなコミュニケーションツールを利用して企業 情報を発信しています。CSR報告書2013の「コミュニケーション編」 を「コミュニケーションブック」として再発行しました。伊藤園ホーム ページ内ではCSR活動についてご紹介しています。
(伊藤園ホームページCSRサイト) http://www.itoen.co.jp/csr/
伊藤園グループは、会社の経営や活動の状況を広くステークホル ダーに開示していくことが重要な責任の一つと考え、積極的な情報 開示により経営の健全性・透明性を常に高めるよう努めています。 伊藤園は、金融商品取引法および東京証券取引所の定める適時開 示規則により、「ディスクロージャーポリシー」に沿った情報の開示を 行っています。また、諸法令や適時開示規則に該当しない場合であって も、社会的関心が高いと判断した情報については、公平性、迅速性の観 点から可能な限り迅速かつ正確な情報開示に努めています。 (ディスクロージャーポリシー)
http://www.itoen.co.jp/inance_ir/inquiry/policy/
ISO26000では、経営の透明性や迅速・適切な情報開示などを 強く求めています。この要請に応える形で、御社は組織統治の強 化に努めていると理解しております。とりわけ、昨年は、社外取締 役2名が新たに選任され、体制はいっそう充実したのではないで しょうか。御社におけるガバナンス強化が、お客
様よりいただく「信頼」をいっそう高めていくもの と確信しております。
基本的な考え方
人権尊重への取り組み
有識者のご意見
関係者のご意見
公益財団法人日母おぎゃー献金基金 専務理事 力武 義之氏
貴社には、長年この事業に支援をいただいている ので感謝状を贈呈させていただきました。2013年 には基金設立50周年を迎え、この事業のさらなる 発展に向けてご協力をいただければと思います。
関係者のご意見
日本赤十字社愛知県支部事務局長 大島 久雄氏
CSRについて、ISO26000で体系的に取り組まれているこ とに驚きました。日本赤十字社でも、新しいアイデアを模索 していく流れがあります。我々、赤十字社の活動のキーポイ ントは人とのネットワークだと思っています。自動販売機を 活用したご支援の取り組みは、非常にありがたいですね。
おぎゃー献金基金マーク
伊藤園グループは、性別、年齢、民族、人種、宗教、信条等による差 別をせず、基本的人権を尊重して、事業活動を推進していきます。
人権:【CSR憲章】
性別、年齢、民族、人種、宗教、信条等による差別や差別への加担 をせず、すべてのステークホルダーの基本的人権やプライバシー を尊重して、グローバルな事業活動を推進します。
人権尊重は社会の基本ルールです。伊藤園グループでは、法令等を 遵守するほか、上記の通り基本的人権の尊重についての考え方を定 め、行動規範と行動基準を策定しています。これらを事業の指針とする とともに、パワーハラスメント、セクシャルハラスメントの根絶や、性別、 年齢、民族、人種、宗教、信条等による差別の排除など、働きやすい職 場環境の整備に取り組んでいます。
伊藤園グループでは、人権問題について、コンプライアンス研修の一 環として社員への教育・研修を実施しています。研修では、人権問題の中 でパワーハラスメント、セクシャルハラスメントなども取り上げています。
● 事業活動を通じた人権尊重への取り組み
おぎゃー献金基金
おぎゃー献金とは、公益財団法人日母おぎゃー献金基金が行ってい る、心や身体に障がいをもつ子どもたちに手を差し伸べる思いやりの 運動です。伊藤園は、2003年よ
り全国各地の産婦人科診療施設 を中心に設置している自動販売 機の売上の一部をこの基金に寄 付しています。
石川被害者サポートセンター
公益社団法人石川被害者サポートセンターとは、犯罪や事故の被害 者の方やその家族に対して、電話相談や法律相談、警察や裁判所への 付き添いなどの支援活動を行っている団体です。同様の活動をしてい る団体は、全国47都道府県にあります。
伊藤園は、被害者支援の取り組みとして、2012年4月より石川県内 に設置している自動販売機の売上の一部を、石川被害者サポートセン ターに寄付しています。
日本赤十字社愛知県支部
伊藤園は、災害や病気などに対してさまざまな支援活動を行っている 日本赤十字社愛知県支部および自動販売機の設置先と連携し、設置先 の売上の一部を日本赤十字社愛知県支部の活動に役立てていただい ています。この取り組みが評価され、2013年には日本赤十字社か ら有功章を授与されました。
赤い羽根共同募金
社会福祉法人中央共同募金会が行っている赤い羽根共同募金 は、高齢者、障がい者、子どもたちなどへの地域の福祉活動の支援や 災害時の「災害ボランティアセンター」の設置・運営などに使用される 資金を募る取り組みです。伊藤園は、自動販売機の売上の一部をこ の募金会に寄付し、さまざまな社会福祉法人やNPO法人の福祉活動 に役立てていただいています。
また、人権活動を行っている関係者より 取り組みを広く周知したいとのご要望を受 け、伊藤園では全国各地に設置され、老若 男女を問わず多くの方々が目にする自動販 売機の広告パネル部分を、人権活動の紹介
に活用しています。島根県・鳥取県で実施している障がいのある方 の絵画を展示する「ゆめいくワークサポート事業」への参画などが代 表例です。
また、公益財団法人すこやか食生活協会に協力し、視覚障がい者等 の方々に、おいしいお茶のいれ方をご説明する音声ファイルを提供す る活動も行っています。
「従業員満足(ES)なくして顧客満足(CS)なし」。社員の取り組 み、会社への満足がない状態で、企業はお客様の要望に応え、そ の社会的責任を果たすことはできません。すべての関係者の人権 を尊重するとともに、社員に生きがいを与えることが、伊藤園が目 指す「人と社会にやさしい会社」につながるのでは
ないでしょうか。
駿河台大学 経済経営学部教授 駿河台大学大学院 総合政策研究科教授 水尾 順一氏
男性 女性 合計
4,843名(90.7%) 496名(9.3%) 5,339名
男女別従業員数(2014年4月末現在)
男性 女性 合計
1,036名(98.4%) 17名(1.6%) 1,053名
男女別管理職者数(2014年4月末現在)
男性 女性 合計
176名(85.4%) 30名(14.6%) 206名
新卒採用者数(2013年度)
多様性のある働きやすい職場づくり
人材育成
基本的な考え方
伊藤園グループは、創業以来、実力主義の考え方のもと、社員 が真の「和」の精神に基づき切磋琢磨することで個人の能力・スキ ルを高め、また社員一人ひとりの労働意欲を高める環境づくりを 行ってきました。今後も職場環境の整備と社員の働く意欲、能力 向上のための取り組みを推進し、ディーセント・ワーク(働きがいの ある人間らしい仕事)を目指します。
労働慣行:【CSR憲章】
社員一人ひとりがいきいきと働くことができる、ダイバーシティ (多様性)が重視され、ワーク・ライフ・バランスが向上した職場環 境を整備するとともに、グローバル人材など国内外の職場で活躍 できる人材の育成を目指して、社員の働く意欲や能力の向上に取 り組みます。また、海外進出先の事情に応じて、的確な労働政策を 推進します。
伊藤園グループでは、さまざまな人が働きやすく働きがいを持って 仕事に取り組める職場環境づくりに取り組んでいます。
● 男女機会均等
伊藤園の2013年度の男女別従業員比率は、男性が90.7%、女性 が9.3%です。女性の勤続年数は年々上昇傾向にありますが、製品の 積み下ろしなどの納品業務を行うルートセールスが主体となる営業形 態のため、男性の比
率が高いのが現状で す。今後も職種の拡 大や能力発揮の機会 を増やすなど、男女と もにいきいきと働くこ とのできる職場づくり を推進していきます。
● 障がい者雇用
伊藤園では、2014年3月末時点で、118名の障がいのある社員が さまざまな職種で働いており、2013年度の障がい者雇用率は2.03% です。採用前に配属予定拠点にて、2週間の事前実習を行い、本人と 職場との適性を確認することで、定着率の向上を図っています。また、 障がいのある方に職場での就業体験の機会を提供することで就職に 向けた支援を行うとともに、社員の理解促進にも努めています。
● 再雇用制度
伊藤園は、定年後、最大5年間勤務できる再雇用制度を設けていま す。原則として再雇用希望者全員と契約を結びます。これまでに培っ た経験や知識、ノウハウをさまざまな職場で発揮できる環境を整えて います。
● グローバル人材の採用
伊藤園グループは「世界のティーカンパニー」を目指し、外国籍社員 の採用活動を進めています。2013年度の新卒採用では、2名を採用し ました。
● 働きやすい職場環境への取り組み
伊藤園では、職場環境の総合的な問題および改善策を検討し、より 良い職場環境をつくるため、職場環境改善推進委員会を設置していま す。委員会のもとには、各事業所の代表者による地区委員会(原則年3 回実施)が設置され、さまざまな課題について意見交換をしています。 社員一人ひとりが日ごろから業務上の諸問題に対して改善意識を持 ち、社内の協力体制を築きながら自主的に業務改善を進めています。 また、伊藤園では、毎年全社員を対象に各種制度や職場環境に関し て意識調査を実施しています。調査結果は、担当部署にて分析・整理を 行い、人事制度の見直しや職場環境の改善に役立てています。
伊藤園グループは、最も大切な財産は「人」であるという考え方に基 づき、人材育成に力を入れています。その中でも教育の根幹は「自己啓 発」であると考え、社員のやる気を支援するさまざまな自己啓発制度を 整備しています。また、資格別、職位別、年次別、職種別などの教育制 度と併せて人材育成に取り組んでいます。
● 伊藤園大学・伊藤園大学院
1989年に設立された社内研修制度「伊藤園大学」では、営業、財 務、マーケティング、組織などのカリキュラムから社員が学びたい内容 を選び、知識の習得を目指して1年間、課題やグループ討議に取り組 みます(2013年度受講者約740名)。2009年度から「伊藤園大学院」 も開校し、さらなる自己啓発に取り組む社員が経営感覚を身に付ける 場として活用されています(2013年度受講者16名)。
● グローバル人材の育成
伊藤園グループは、「世界のティーカンパニー」を目指し、グループ企 業と連携して、海外研修生の社内公募など、今後さらに重要性の増す 海外展開において即戦力となるグローバル要員を計画的に育成して います。
● ティーテイスター制度
1994年から開始した「ティーテイスター(茶資格)制度」とは、お茶 に関する高い知識と技術を持つ社員に資格を与え、お茶に関する知 識と技術の向上、社内外への茶文化の普及などを目指した伊藤園グ ループ独自の社内制度です。毎年多くの社員が挑戦し、3級、2級、準 1級に加え、2013年5月には1級を新設しました。2014年5月時点 の有資格者数は1,664名です(1級6名、準1級6名、2級220名、3級 1,432名)。
有識者のご意見
ワーク・ライフ・バランスの推進
社員の健康管理と安全衛生の向上
ESDによる「人づくり」
● 社内提案制度
伊藤園では、職種にかかわらず全社員が新しい製品や販売促進 の提案などができる「Voice制度」を設けています。2013年度の提 案件数は、21,290件でした。この制度を通じて、全社員が「今でもな お、お客様は何を不満に思っていらっしゃるか」を常に意識するととも に、優れた提案には社内表彰を行うことで社員のモチベーション向上 にも寄与しています。
● 平等な機会、公正な評価
伊藤園グループでは、年齢、学歴、性別等に左右されることなく、教 育、配置、業務の平等な機会が与えられ、さまざまな職場の経験を通し てキャリア形成を図っています。
また、評価においては、社員の行動・業績を自己評価したうえで、直 接・間接の上司による多段階評価を実施しています。結果は本人に フィードバックするとともに、次年度の目標設定に反映させています。
伊藤園グループでは、社員の生活の充実は、会社における仕事の充 実にもつながるものととらえています。ワーク・ライフ・バランス(社員の 仕事と生活の調和)を推進し、誰もが働きやすい職場づくりに向けた環 境整備や各種制度の拡充を図っています。
● 次世代育成支援
伊藤園は、社員の育児休業について、男性、 女性にかかわらず積極的な制度活用を図るこ とを目的に、行動計画を定め、着実に実施して きました。その結果、2010年11月に、次世代 育成支援対策推進法に基づく基準適合一般事 業主の認定を受けました。
● 労働時間短縮への取り組み
伊藤園では、長時間労働の防止の一環として、全社一斉の「ノー残 業デー」の実施、連続5日以上の長期休暇取得を促進しています。今後 も労働時間短縮に向けた取り組みを強化していきます。
伊藤園グループは、労働災害の防止および社員の健康の維持・増進 を図ることを目的として、安全衛生に関する社内規程を定めています。 また、「5S活動」を通じて、社員が職場内における労働安全衛生上の課 題と改善策を出し合い、日々安全な職場環境づくりを進めています。
● 健康管理の取り組み
伊藤園は、全社員対象の健康管理において、法定項目以上の検査を 実施し、希望者に対しては婦人科検診や前立腺検診を一部会社負担 で行っています。このほか、健康診断再検査補助金制度や配偶者への 人間ドック補助金制度なども設け、社員の家族の健康管理も支援して います。
また、産業医や保健師によるカウンセリングや「24時間健康・医療相
談、メンタルヘルス相談窓口」を外部に設置し、社員やその家族の健康 相談や心の悩みの解消に向けた支援体制を整備しています。
● 安全衛生
伊藤園は、労働安全の継続的な向上に取り組んでいます。2013年 度の労災発生件数は93件でした。労災事故が生じた場合には労災事 故報告書による原因分析を行い、再発防止に努めています。また、労働 者の健康障害防止の基本対策等を行うため、本社部門に衛生委員会、 生産本部に安全衛生委員会を設置し、熱中症・インフルエンザ対策な どの労働衛生テーマについて産業医から講習を受けるなど、社員の健 康にも配慮しています。
● 交通安全の推進
伊藤園は、ルートセールスで車両を使用する営業社員が多いため、 交通ルールの遵守や運転マナーの徹底を含めたコンプライアンス教 育を実施しています。また、安全運転を推進するため、ドライビングレ コーダーの設置や教育の徹底を図り、「事故ゼロ」を目指しています。
持続可能な社会・環境に向けて「ESD(Education for Sustainable Development)推進基本方針」に基づいて、CSR教育などの実施を 強化しています。
経営において人という要素は実に大きなウエイトを占めていま す。従って、人が組織で輝き、力を発揮するためには、さまざまな 文化、考え方、価値観を持つ人々を活用するダイバーシティ・マネ ジメントが重要になります。伊藤園が取り組んでいる「伊藤園大 学・大学院」や「ティーテイスター制度」などによる
人づくりに期待しています。
地球温暖化防止への取り組み
環境マネジメント
基本的な考え方
【環境基本理念】
伊藤園グループは、「お客様第一主義」に基づき、人類共有の地 球環境を守り、次世代に継承することが最重要課題であることを 強く認識しています。そのため、あらゆる事業活動において法規 制を遵守し、バリューチェーン全体に配慮しながら自主的・継続 的に環境保全に取り組みます。
また、人と自然との共生、自然資本の保持と適正な利用、および 自然と調和した食文化の発展への努力と、社会の課題解決と伊 藤園グループの成長を両立する「共有価値の創造(CSV)」によ り、社会・環境の持続的発展およびグリーンエコノミーに貢献し ます。
【環境行動指針】
1.グループ全体の事業活動が地球環境・社会に与える影響につい て認識し、極小化に努めます。
2.活動・製品・サービスにかかわる法規制や協定を遵守し、環境汚染 の予防に取り組み、環境マネジメントシステムの強化を図ります。 3.省資源、排出物の抑制・適正処分・リサイクルを推進します。 4.環境に配慮した製品開発、製品製造、研究を推進します。 5.環境に配慮した調達と仕組みづくりを推進します。 6.地球温暖化の防止に努めます。
7.水資源の保全に努めます。 8.生物多様性の保護に努めます。
9.地球環境への認識を高め、「ESD(持続可能な開発のための教 育)」の考え方を取り入れ、社会・環境に貢献できる人材を育成 し、一人ひとりが環境保全を意識して行動します。
10. ステークホルダーとのコミュニケーションを強化し、環境保全の 活動を推進します。
「伊藤園グループ環境方針」 *2014年4月改訂
環境
■ 二酸化炭素排出量の推移
2012年度比
全社で
1.9
%削減
(原単位)
■ 電力使用量の推移
2012年度比
全社で
2.0
%削減
(原単位)
0 10,000 20,000 30,000 40,000 0.00 0.05 0.10 0.15
売上高 原単位(全社) 生産部門
営業・事務・研究部門
'13 '12 '11 '10 '09 29,348 30,032 27,555 29,791 31,177
8,491 8,397 8,460
7,611
7,836 37,402 36,015 37,839 38,429 39,013
0.108 0.106 0.108
0.113 0.125
(t-CO2) (t-CO2/百万円)
(年度)
0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 50 75 100
売上高 原単位(全社) 生産部門
営業・事務・研究部門
'13 '12 '11 '10 '09 1,254 1,181 1,535 1,509 895 888 876 867 2,149 2,069 2,411 2,376 61.1 1,244 934 2,178 59.9 62.3 73.1 76.0
(万 kWh)
(kWh/百万円)
(年度)
伊藤園グループは、地球環境を守り、次世代に継承し、持続可能 性を確保することが重要な責務であると強く認識しています。「環境 方針」に基づいて環境目標を設定して活動を推進しています。
環境:【CSR憲章】
地球温暖化防止、水資源・生物多様性対応、廃棄物削減・再資源 化などの環境課題への的確な対応を通じて、バリューチェーン全 体で環境負荷の低減に努めるとともに、地球環境の持続可能な 発展を目指して、自主的・継続的に人と自然との共生を通じた自 然資産の保全に取り組みます。また、グループ全体での環境マネ ジメントの推進とステークホルダーとの協働を図ります。
伊藤園グループでは「環境方針」を柱に、ISO14001に基づく環境マ ネジメントシステムを運用して、環境活動を継続的に推進しています。 これまでに生産部門・営業部門・本社部門・一部の関連会社にて認証を 取得しています。また、執行役員会のもとに環境委員会を置き、環境方 針、環境目標、活動の進捗状況の審議などを行っています。
● 環境関連法令への対応
伊藤園では、全事業所が毎年、法規制等登録簿で法令の遵守を確 認するとともに、法務部・内部監査室・ISO事務局による監査・現地確認 を行っています。
また、営業拠点へ電子マニフェスト管理システムを導入し、廃棄物関 連業務の法令遵守徹底と、作業効率の向上を推進しています。
地球温暖化による気候変動問題は、私たちが直面する重大な社会 共通の課題であると認識しています。
● 全社での結果
伊藤園では、ISO14001のPDCAサイクルにより、全部署で温室効 果ガスの排出削減に取り組み、全社のCO2排出量(原単位)は直近の
2012年度比で1.8%削減、電力使用量(原単位)は同比で2.0%削減 となりました。
● 製造工場とオフィスでの取り組み
製造工場(生産部門)では、さらなるエネルギー使用の効率化に取り 組んだ結果、CO2の排出量は約1.1%削減となりました。なお、一部の
関連会社においては、太陽光パネルを設置するなどして、再生可能エ ネルギーの利用にも取り組んでいます。
ブロック物流のエリア
■ 車両燃料使用量の推移
0 3,000 6,000 9,000
軽油使用量 ガソリン使用量
'13 '12 '11 '10
'09 0
1,000 2,000 3,000
1 台当たり軽油使用量 1 台当たりガソリン使用量
2,627 2,687 2,627
2,687 2,805
1,990 2,018 2,143 2,306
(㎘) (ℓ/台)
(年度)
7,857 7,467 7,240 7,356
1,637 1,614
1,578 1,588
2,053
7,548
1,622
省資源化と排出物削減に向けた取り組み
■ 伊藤園茶葉製造工場の排出物発生量と再資源化率の推移
0 300 600 900 1,200
1,500 排出物発生量
'13 '12 '11 '10 '09 (t)
(年度)
99.2 98.5 99.1 99.3 99.8
50 100 再資源化率 (%)
1,158 1,175 1,111 1,432 1,342
トピックス
自動販売機の省エネルギー化
省エネ機能を搭載した自動販売機を積極的に導入し、消費電力の削 減に努めています。2014年4月末時点で、ヒートポンプ式自動販売 機採用率は73.1%です。
トピックス
茶殻を資源に変える「茶殻リサイクルシステム」
製造工程で排出される茶殻の大部分は堆肥や飼料として再利用して いますが、さらに伊藤園では独自の「茶殻リサイクルシステム」を開発し ました。茶殻の一部を紙製品・ボード・樹脂などに配合し、協力企業でさ まざまな製品を製造しています。茶殻を乾燥させずに水分を含んだま ま、紙などの資材に配合するため、原材料の使用量が削減でき、省資 源化が図れます。また、茶殻乾燥時の石油資源消費などに伴うCO2発 生が抑制され、省資源・CO2削減・リサイクルという3つの環境配慮の 特色があります。
詳しくは、ホームページをご参照ください。http://www.itoen.co.jp/csr/recycle/
※一部機種を除く
※参考資料:「清涼飲料自販機なるほどBOOK」/ 発行元:清涼飲料自販機協議会
り
● 物流・販売での取り組み
全国201ヵ所の営業拠点に配属された営業社員と、3,626台の営業 車両がお取引先のもとへ製品をお届けしています。事業の拡大に伴う 車両台数の増加を受け、車両1台当たりのエネルギー使用量の削減と、 大気汚染物質の排出抑制は重要課題であると認識しています。 また、全国を5つのブロックに分
けて飲料製品を委託製造し、運送 エネルギー消費を抑制しています。 飲料輸送についても、一部を車両か ら鉄道に変更するモーダルシフトの エリア拡大を行い、グリーン物流を 推進しています。
エコドライブと環境配慮型車両の導入
環境配慮型車両の積極的な導入や、営業ルートの効率化などによる 使用燃料の削減、全拠点でのエコドライブを推進しています。これによ り1台当たりの燃料使用量は、2012年度とほぼ同水準となりました。 車両導入時において、国が定める基準を満たす低公害車と、ハイブ リッド車などの環境配慮型車両の全車両に占める割合は84.6%となり ました。
伊藤園は、3R<Reduce(発生抑制)、Reuse(再利用)、Recycle(再 資源化)>に取り組んでいます。
水資源・生物多様性などへの取り組み
ステークホルダーへの対応とESDによる環境教育の推進
省資源CO2削減 リサイクル
3つの環境配慮
茶殻リサイクル3つの環境配慮
茶殻入り段ボール 空き容器回収BOX茶殻入り
トピックス
「世界一田めになる学校」への参画
伊藤園では、生物多様性への取り組みとして、昨年より「世界一田め になる学校」のパートナーシップ企業として参加しています。「世界 一田めになる学校」とは、東京大学大学院の鷲谷いづみ教授を校長 とし、生物多様性の一環として、コウノトリ、マガン、トキなど大きな水 鳥をシンボルとして「自然と共生する地域づくり」を進めている兵庫 県豊岡市、宮城県大崎市、新潟県佐渡市、栃木県小山市が主催す る、4地域の子どもとご家族などがフィールドワークと学校で学ぶプ ログラムです。
2014年7月に東京大学弥生講堂で開催された「世界一田めにな る学校㏌東京大学」では、「広げよう!Tambo Man」をテーマとし て、「社会科」、「総合学習」、「家庭
科」などから構成され、当社の常 務執行役員笹谷が「社会科」の 講師として登壇し、当社の生物 多様性への取り組みについて講 演をしました。
トピックス
環境配慮型飲料容器①NSシステムを採用した軽量PETボトル
伊藤園では、緑茶飲料に最適な充填システムとして、『安全・安心』 『おいしさと品質の維持・向上』『環境配慮』という3つの特徴を持
つ充填方式の「NSシステム」※1を東洋製罐株式会社と共同開発
し、導入※2しています。
※1 NS=Non-Sterilant:ノンステリラント=薬剤を使用しないの略 ※2 中部の一部を除き、全国で展開(2014年6月時点) 詳しくはホームページをご参照ください。
http://www.itoen.co.jp/csr/environment/petbottle/ ②アルミレス飲料紙容器
2014日本パッケージングコンテスト「飲料包装部門賞」受賞 (主催:公益社団法人日本包装技術協会)
飲料紙容器は、常温で長期保存を可能とするために、アルミ箔を 使用しています。しかし、アルミ箔と紙を分離するのに特殊な処理 が必要となるなど、リサイクルが充分に進んでいません。伊藤園 は、日本製紙株式会社、凸版印刷株式会社と協働で、アルミ箔の 代わりに環境配慮型フィルムを採用した「アルミレス飲料紙容器(E CO容器)」の開発に業界で初めて成功しました。これにより常温 で長期保存が可能でありながら、牛乳パックと同じリサイクルを 可能としました。環境配慮に優れた飲料容器として、今後も商品 の種類や販売エリアを拡大していく予定です。
有識者のご意見
伊藤園グループの事業にとって、水は大変重要な資源と認識してい ます。水資源の保全、さらに水の効率的な使用、水質汚濁の防止、生物 多様性の保全に取り組んでいます。
本業においては、茶産地育成事業における環境保全型農業の取り 組み、多様な茶品種の採用、茶園周辺での生物に関するモニタリング
研究などに着手しています。また、ステークホルダーとの協働では、「お 茶で日本を美しく。」キャンペーンやその他の地域活動で里地里山保全 のためのさまざまな活動を行っています。
ステークホルダーとのコミュニケーションも重要な課題として考えて おり、環境保護などをテーマとしたSATOYAMAイニシアティブ、渡良 瀬遊水地環境保全活動などにも参加しました。
また、「お茶で日本を美しく。」キャンペーンなどを通じた環境教育、世 界自然遺産・文化遺産保全教育、工場見学などでの体験型教育、茶殻 リサイクル製品を使った環境教育など、幅広く実施しました。ESD推進 基本方針に基づき、これらの活動の統合化を図ります。
企業としては、「環境価値をサプライチェーンで創り出して お客様に買っていただくこと」が重要です。そのためには社 員一人ひとりが会社の価値向上に努めることが大切です。 伊藤園は、「茶畑から茶殻まで」のバリューチェーン全体で環 境に向き合い、環境保全活動も積極的に行っています。伊藤 園には、今後も持続可能な社会を目指した活
動を望みます。
トピックス
「Water Project」への参加環境省では2014年8月1日に、「水循環基本法」の趣旨を踏まえ、健全な水循環、水資源の重要性の理解や、同法、「水の日」 について、広く国民に向けて啓発することで、国民共有の財産である水資源を保全し、その恵沢を将来にわたって享受して いくことを目的とした新しいプロジェクト「Water Project」を発足させました。伊藤園はその趣旨に賛同し協賛しています。
伊藤園は、バリューチェーン全体で資源やエネルギーの使用量と環境負荷などの総量を把握し、継続的にさまざまな環境負荷の低減を進めていま す。ここでは、2013年度の事業活動におけるインプット・アウトプットをご報告します。
事業活動による環境への影響
製造委託先から排出したもの
INPUT
OUTPUT
物流・販売・研究・事務
大気排出
自社の工場
自社の生産活動および 製造委託先で使用したもの
資 材
エネルギー
自社の生産活動で使用したもの
自社の生産活動から排出したもの
自社の生産活動から排出したもの
排出物 生 産
大気排出 エネルギー
営業拠点、本社、研究所 および車両で使用したもの
原 料
自社の生産活動および 製造委託先で使用したもの
20,141,537㎥
飲料製品の原料と 製造方法 茶葉製品
用水
大気排出
大気排出
製造委託先で使用したもの 荒茶(緑 茶原料)・・・・・・・20,173t その他原料 ・・・・・・・・・・・・89,147t (ウーロン茶・紅茶、果汁原料 等)
PE Tボトル ・・・・・・・・・・・・83,6 48t スチール缶 ・・・・・・・・・・・・13,033t アルミ缶 ・・・・・・・・・・・・・・・・5,419t その他飲料容器 ・・・・・・・・・・5,408t 段ボール ・・・・・・・・・・・・・・60,866t 茶葉包装資材・・・・・・・・・・・・4,622t
電 力・・・・・・・・・・・・・・・934万kWh 燃 料(原油換算)・・・・・・・・1,143㎘ 用 水 ・・・・・・・・・・・・・251,239㎥ 軽 油 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6㎘ ガソリン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・17㎘
電 力・・・・・・・・・・・1,151万k W h 燃 料(原油換算)・・・・・・・・199㎘ 軽 油・・・・・・・・・・・・・・・・7,54 8㎘ ガソリン・・・・・・・・・・・・・・1, 622㎘ L P G( 車 両 燃 料 )・・・・・27, 3 9 8 ㎥ 天 然 ガス・・・・・・・・・・・・・8 ,15 8㎥ 用 水・・・・・・・・・・・・・・・59,716㎥
静岡相良工場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24,718t ・茶葉製品、原料茶葉、コーヒー原料
福島工場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2,704t ・茶葉製品
浜岡工場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・102t ・茶葉
沖縄名護工場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18,694t ・飲料製品
CO2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8,397t
NOx・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4.4t
SOx・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8.2t
CO2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30,032t
NOx・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・153t
S Ox・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 t
CO2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・286,221t
排出物・・・・・・・・・・・・・・・・・・2,130t
飲料製品の製造委託について
製造委託先
伊藤園では製品開発および原料 調達を行い、売上の約91%を占 める飲料製品のほとんどを外部 に製造委託しています。
専門店 本社・研究所
営業拠点 営業車両
※直営店舗等で使用するエネルギーなど、正確な数量の把握が困難な数値については記載していません。
※大気排出の算出係数は、電力については各電力会社の公表している最新の係数を使用し、そのほかのエネルギーは、「地球温暖化対策の推進に関する法律施行令第三条」に基づいて 計算しています。
※自社生産工場からの排水は、25,064m(推計)でした。自社生産の排出部分は飲料製品の自社生産が限定されていることから、総使用量から飲料原料水を差し引いて計算しています。3
基本的な考え方
コンプライアンス
公正な競争・取引の徹底
有識者のご意見
伊藤園グループは、すべての役員、社員等が国内外の法令およ び社内規程等を遵守のうえ、企業経営および業務遂行の適法か つ適正性の確保に努めます。また、消費者をはじめ投資家、取引 先、地域社会の方々など皆様からの期待を真摯に受け止め、誠実 に応えていきます。
公正な事業慣行:【CSR憲章】
サプライチェーンマネジメントの調達面での強化や、関係法令な どの遵守、公正な市場ルールと適正な商慣習の実施、契約の尊重 により、企業不祥事を未然に防止するとともに、取引先との相互 の持続可能な発展を目指して事業活動を推進します。
● 伊藤園グループ行動規範・行動基準・行動チェックポイント 伊藤園グループでは、法令、基本綱領、社内規程、社会規範、倫理など の遵守を徹底し、公正・誠実な競争による事業活動を推進するとともに、 生活者の視点と立場を重視して事業活動を行っています。
その実践に向け、「お客様第一主義」を具体化した「伊藤園グループ 行動規範・行動基準」の徹底がコンプライアンスの基本と認識し、グ ループで浸透を図っています。
伊藤園グループ行動規範は、法令・基本綱領・社内規程との関係を 整理して、9項目を定めています。また、役員および社員一人ひとりが 企業としての事業活動を行うにあたり遵守すべき事項を、さらに具体 的に細分化した行動基準を定めています。
また、伊藤園グループは、全社員を対象に、「社是」を具体化した“5つ の観点”から一人ひとりの「行動チェックポイント」を定め、日ごろの活 動の中で留意するとともに、定期的な教育の実施などを通して周知徹 底しています。
● コンプライアンス体制の確立
伊藤園では、コンプライアンスの徹底を図るため、全社のコンプライ アンスマネジメントに責任を持つ企業倫理担当役員を任命し、「法令遵 守」を経営の基本方針に掲げ、「コンプライアンス企業・伊藤園グルー プ」の確立を目指すことを宣言しています。
2004年にコンプライアンス委員会およびコンプライアンス室を設 置し、コンプライアンスに関する重大事案が発生した場合には、迅速に 対応策を検討し、実施する体制を確立しています。2013年度はコンプ ライアンス委員会を5回開催しました。
さらに、各部門が連携してコンプライアンス違反の予防や再発防止 について詳細に検討し、コンプライアンスの強化を図っています。
● グループコンプライアンスの強化
伊藤園グループは、グループ間でのコンプライアンスに関する連絡・ 情報共有・意見交換等のための仕組みとして、「コンプライアンス推進 担当者」を国内グループ企業に配置し、定期的に「国内グループ企業コ ンプライアンス連絡会」を開催しています。
● 内部通報制度
伊藤園グループでは、担当部署の法務部コンプライアンス室に内部 通報の受理窓口「企業倫理ホットライン」を設け、通報、相談、質問等の 対応を行っています。内部通報制度の運営は、公益通報者保護法に基 づき、内部通報等受付窓口担当者の基本ルールの遵守と、通報者等の 保護および通報等内容の漏洩防止の徹底を図っています。
内部通報等で把握した事案は、コンプライアンス委員会に報告し、 顧問弁護士などと連携を取りながら対処しています。
● コンプライアンス教育の推進
伊藤園グループでは、コンプライアンス意識を高めるため、全役員お よび社員を対象にコンプライアンス教育・研修を計画的に実施するな ど、全社的にコンプライアンスの浸透を図っています。2013年度は、コ ンプライアンスに関する基礎知識や法令遵守、および正しい判断基準 などについて実施しました。
さらに、全国の営業本部および地区には「コンプライアンスリーダー」、 「推進責任者」を配置しています。コンプライアンスに関する検定試験の
受験を推奨し、現在では、対象者の約7割が資格を保有しています。
● コンプライアンス違反への厳正な対処
コンプライアンス違反事案が発生した場合には、正確な事実関係の 把握と真因の究明に努めたうえで、事実を真摯に受け止め、再発防止策 の徹底、違反した社員の適正な処分などを行い、厳正に対処します。
健全な調達取引の徹底や製造委託先との公正な取引、営業・販売に おける自由で公正な競争など、幅広くコンプライアンスの遵守に努め ています。
● 知的財産の保護
伊藤園グループは、他社の知的財産権を尊重するとともに、自社の 権利を積極的に活用しています。具体的事案には、研究開発部門と知 的財産部門が連携しながら対応しています。
伊藤園の公正な事業慣行についてコメントするにあたり、細かい 質問をさせていただいた。競争の激しい飲料業界にあって、価格は 適正なものか、製造工程は信頼できるか、自動販売機の設置で過 剰な営業はないか、物流の過程で交通規則は遵守されているか、従 業員は過労ではないか等々に、一つひとつ丁寧な回答をいただい た。伊藤園には茶葉の生産から、飲料の製造、流通、メンテナンスと 一貫した体制があり、創業以来受け継がれてきたお茶に対するこだ わりと消費者への配慮といった揺るぎない使命感
がある。公正な事業慣行で何よりも大切なものはこ うした会社の姿勢と価値観である。
慶應義塾大学 商学部准教授 日本経営倫理学会副会長 一般社団法人経営倫理実践研究センター首席研究員 梅津 光弘氏
お客様満足向上の取り組み
お客様
全役員
情報の共有化
関連部署
指導 改善指示
ご
意
見
ご
提
案
ご
意
見
ご
提
案
回
答
回
答
報
告
報
告 報告
お客様相談室 社員
■ お客様からいただいたご意見・ご提案の対応の流れ
基本的な考え方
消費者課題
品質管理に関する取り組み
水 ● 水質検査 ● 放射性物質検査
飲料原料
● 官能検査(形状、色つや、香り、水色検査) ● 微生物検査
● 理化学検査(成分分析など) ● 残留農薬検査
● 放射性物質検査
伊藤園と 製造委託工場
による検査
● 官能検査(形状、色つや、香り、水色検査) ● 微生物検査
● 理化学検査(成分分析など) ● 放射性物質検査 ■ 伊藤園の品質管理(主な検査)
原
料
製
品
ゲルマニウム半導体検出器による放射性物質検査風景
同検出器は、基準値が10Bq/kg以下または50Bq/kg以下の食品、主として飲 料製品、飲用茶(抽出液)、使用水、牛乳、乳飲料の検査に用います。 伊藤園グループは、中長期経営計画においても、製品開発やお
客様との接点を大切にすることを重視しています。お客様に提供 する製品の原料から製品に至るすべての過程において、厳しい品 質管理基準に基づき、製品開発コンセプト「自然・健康・安全・良い デザイン・おいしい」に適合した製品づくりとサービスの提供を進 めています。
また、「今でもなお、お客様は何を不満に思っていらっしゃるか」 という問題意識を社員が常に持ち、製品やサービスを通してお客 様の期待にお応えする精神のもと、「お客様第一主義」を実践して いきます。
消費者課題:【CSR憲章】
消費者に関するあらゆる法令の遵守と、トレーサビリティシステム の強化など、バリューチェーン全体での厳しい品質管理体制を維 持することにより、「安心・安全」を実現するとともに、製品開発コン セプト「自然・健康・安全・良いデザイン・おいしい」に適合した製品 づくりや健康面や食文化面での貢献など、より高度なお客様満足 の実現を目指します。
食品を取り扱う伊藤園グループにとって品質管理は、お客様に対す る責任の最重要事項として認識しています。製品の設計、原料、包装材 から製造、流通に至るまで、厳しい品質管理体制を確立し、製品の安全 性確保に努めています。
● 一貫した品質管理体制
伊藤園では、品質管理・品質保証の国際規格ISO9001の認証を 2002年に取得、品質マネジメントシステムを構築し、品質管理に取り 組んでいます。2013年11月には静岡相良工場でFSSC22000の認 証を取得しました。
原料段階における残留農薬検査は伊藤園品質管理部門で行い、製 品段階における、香味や機器分析、微生物などの検査は、伊藤園品質 管理部門と製造委託工場の双方が行っています。
製品は伊藤園の品質管理基準(飲料製造および茶葉製造ガイドライ ン)を満たした工場で製造し、日々情報を共有するとともに、工場担当者と の品質会議を行うことにより、安全・安心な製品づくりを徹底しています。 また、すべての飲料製品について放射線量測定器での検査やモニタ リングを行うことで、放射性物質の検査体制を確立しています。
● トレーサビリティの確保
伊藤園では、国産緑茶原料のトレーサビリティシステムにおいて、茶 生産農家の栽培管理記録、特に農薬に関する部分を重点的にチェック しています。
● 野菜飲料の海外産原料の品質管理
伊藤園では、世界各地の原料調達先から受理する「品質保証書」に よる確認と、産地で栽培、加工、管理の確認を行い、法令に適合した安 全な原料を使用しています。いずれも仕入れ担当者自らが現地に赴 き、使用農薬の実態や品質管理体制のチェックをしています。
伊藤園は、2009年度にISO10002(苦情対応マネジメントシステム の国際規格)の自己適合を宣言しました。この規格では、お客様満足を 実現するため、さまざまな活動において継続的な改善を図り、PDCAサ イクルに基づく苦情対応の枠組みを構築、運用することが求められて います。伊藤園では、お客様の声を積極的に企業経営に活かし、経営 理念の「お客様第一主義」を実践することを、お客様満足の基本方針と しています。
原料名(野菜) 産地
にんじん 日本(宮崎、鹿児島、熊本、長崎) トマト 日本(長野、山梨)
セロリ 日本(長野、愛知、静岡) 有色甘藷 日本(宮崎、鹿児島) アスパラガス 日本(長野、秋田、長崎) レタス 日本(長野、群馬)
パセリ 日本(静岡、福岡、長野、千葉、茨城、大分) クレソン 日本(長野、茨城、栃木、山梨) キャベツ 日本(愛知、長野、群馬) ラディッシュ 日本(長野) ほうれん草 日本(長野、大分) 三つ葉 日本(茨城、長野) 原料名(果実) 産地 梅 日本(和歌山) 充実野菜 国産100% 旬の野菜
※ ホームページでの原料産地掲載例 (2014年7月現在)
従来
ラベル 簡易開封ラベル
お客様とのコミュニケーション
● 「FOODEX美食女子グランプリ2014」金賞受賞
カフェインゼロで、食事にも合う新・健康茶として発売した「ヘルシー ルイボスティー」が2014年3月4日に、「FOODEX美食女子グランプ リ2014」金賞を受賞しました。
「FOODEX JAPAN/国際食品・飲料展」は、アジア最大級の食品・ 飲料専門展示会で、「美食女子」とは、“食”に精通した
女性たちで構成されるFOODEX JAPANの公式組織 です。モデル、タレント、栄養士、バ
イヤーなど、さまざまなバックグラ ウンドを持つ女性たちが、“女性 目線”から新しい食のトレンドを発 信しています。
● パッケージやホームペー ジでの製品情報の提供 伊藤園は、販売している飲料製 品のパッケージに、原材料や栄養 成分表示を行っています。また、 緑茶・むぎ茶・野菜の各飲料や茶 葉製品について、使用している 原料の産地を、製品パッケージや ホームページで開示しています。
● さまざまなお客様への配慮
容器包装の改善
「お~いお茶」などの主力製品のパッケージラベルは、ミシン目の「穴 の大きさ」と「間隔」を調整したはがしやすい「簡易開封ラベル」を採用し ています。
また、手の力が 弱 い方でも開けやすい PETボトルキャップや 缶のプルトップの採用 を推進しています。
ユニバーサル自動販売機
高齢者や子どもが製品を購入しやすくなるように、 低い位置に製品選択ボタンを設置したり、障がいのあ る方がお金を入れやすい構造を採用した自動販売機で す。病院や公共施設などを中心に設置しています。
● 社員ティーテイスターによる茶文化の普及・啓発活動 社内の「ティーテイスター(茶資格)制度」の有資格者が「お茶の専門 家」として、お茶の知識・いれ方・おいしさ・健康性など、茶文化の啓発活 動や社内外に向けた情報発信などを積極的に行っています。2013年 度は全国各地でおいしいお茶のいれ方の説明や実演などの活動を、約
500件実施しました。具体例としては、松江城大茶会、浅草浅草寺など の日本文化との連動、当社製品の販売先である流通企業と連携した 展開、公民館や学校などでの展開、東北の震災復興支援としての「お 茶っこ会」などです。
● 食育に関する取り組み
伊藤園は、2011年に内閣府が制定した「第2次食育推進基本計画」 に沿って、お茶や飲料を通じて、体系的な食育の推進を図っています。 取り組みにあたっては、「社員ティーテイスターによる茶文化の普及・啓 発活動」、「お茶の健康価値研究、特定保健用食品の開発」、 「製品パッ ケージやホームページでの製品情報の提供」、「食育推進全国大会へ の参加」などを重視して行っています。
※「お茶百科」 http://ocha.tv/ ※「お茶百科キッズ」 http://ocha.tv/kids/
伊藤園中央研究所は、お茶を含めた多岐にわたる研究を行い、さまざ まな製品開発や製造工程の革新に寄与し続けてきました。体脂肪やコ レステロールが気になる方向けの2つの健康表示を持つ特定保健用食 品「2つの働き カテキン緑茶」、「同 カテキン烏龍茶」、「同 カテキンジャ スミン茶」はそうした長年の研究成果を活かして開発された製品です。
伊藤園は、お客様の個人情報については、適正な方法で取得し、「個 人情報の保護に関する法律」などを遵守し、適正な保護・維持・管理を 行っています。ホームページでは、「個人情報保護方針」「プライバシー・ ポリシー」および「個人情報保護法に基づく公表事項」を公開していま す。また、ホームページを通して取得した情報は、「伊藤園ホームページ プライバシー・ポリシー」に基づき厳正に管理しています。
原材料の原産地の公開や地道な放射性物質検査など消費者 の視点に立って、安全だけでなく、安心にまで応えようとする姿勢 は評価できます。消費者の日々の声、提言がどのように企業経営 に活用され、どう社員の行動に反映されたかにつ
いて、もっと情報発信すれば、さらに消費者との一 体感が出てくるような気がします。
毎日新聞社 生活報道部編集委員 小島 正美氏
お茶の健康価値研究と特定保健用食品の開発
個人情報の保護
茶産地育成事業(契約栽培・新産地)
静岡相良工場と地域とのかかわり
工場見学の様子
新産地事業 大分県杵築地区 「お~いお茶」原料茶葉専用茶畑
基本的な考え方
伊藤園グループは、地域の活性化のために、地域貢献、コミュニ ティへの参画とコミュニティの発展に寄与していきます。 伊藤園グループは、生産から販売の各段階において、地域の 農・食・食文化、地域の環境・里地里山、 日本の文化・伝統に関係 する活動や震災復興支援を重点項目として、本業を通じた活動を 推進しています。
また、「世界のティーカンパニー」を目指し、北米や豪州のグルー プ企業とも連携しています。
コミュニティへの参画及びコミュニティの発展:【CSR憲章】 企業市民として、環境、食と農、文化、少子高齢化、地域活性化な どの地域課題に対し、本業を活かして、コミュニティの持続的発展 に貢献する活動を推進します。また、海外進出先のニーズに即し てコミュニティ課題に対応し、進出各国での良好な関係の構築を 図ります。
お茶のおいしさを生むのは茶葉の品質です。伊藤園は、社員自らが 茶産地や茶市場へ出向き、茶葉の品質を見極めたうえで行う「直接仕 入れ」のほか、茶葉原料の一部については、茶畑からおいしさを育て上 げる茶産地育成事業(①社員が茶産地の方々とともに茶葉の品質向 上に取り組む契約栽培茶園、②耕作放棄地などを活用し畑づくりから 茶葉を育成する新産地事業)に取り組んでいます。①と②を合わせて、 茶園の面積は2014年4月現在で883ヘクタールまで広がっています。
● 茶産地育成事業(新産地)の取り組みの背景
伊藤園は、日本の荒茶生産量の約24%(2013年度実績)を取り扱っ ていますが、高品質な原料茶葉の安定調達が課題でした。伊藤園は、 ①耕作放棄地などの活用による大規模茶園造成、②高品質茶葉の安 定的生産、③安定した農業経営、④雇用創出などの生産現場の課題を 検討した結果、個々の茶農家との契約栽培に加えて、2001年より新 産地事業にも本格的に取り組むこととしました。
● 茶産地育成事業(新産地)の推進
伊藤園は、地域行政・組合・生産者の方々と協力し、耕作放棄地など を活用した茶産地を育成し、機械化やIT化を含めた栽培技術・ノウハウ の提供、収穫茶葉の全量買い取りを行い、茶葉の品質向上、コスト低 減を図っています。茶農家の方々にとっては、伊藤園との契約取引によ り、安定的な農業経営、肥料・農薬の適正な使用など環境保全型農業 の推進につながっています。
さらに地域によっては、地元での農業生産法人の設立などにより、 地域の雇用創出にも貢献しています。
この茶産地育成事業(新産地)は、2008年12月に「茶産地育成事業 ~お茶の樹を植えて地域に活気~」をテーマとして、エコプロダクツ大 賞推進協議会主催「第5回エコプロダクツ大賞(エコサービス部門)農 林水産大臣賞」を受賞しています。
宮崎、大分、鹿児島、長崎の九州4県6地区で「お~いお茶」の高品質 原料茶葉を育てる大規模茶園をつくっています。2014年4月現在、新 産地の面積は341ヘクタールで、新産地とその他契約栽培茶園を合わ せた面積では、将来的に2,000ヘクタール規模への拡大を目指してい ます。一部地域では荒茶製造工場の設立などにより六次産業化につ ながっています。
● オーストラリアでの「茶産地育成事業(新産地事業)」 ITO EN AUSTRALIA PTY. LIMITEDでは、季節が日本と逆の オーストラリア・ビクトリア州において「茶産地育成事業(新産地事 業)」を実施しています。生産された茶葉は、オーストラリアやアメリカ 向けの製品の原料や、伊藤園の特定保健用食品の原料として使用さ れています。
日本有数のお茶処・静岡県牧之原市にある伊藤園静岡相良工場 (1974年設立)では、牧之原市とともに行う食育推進(市の食育推進 委員会への社員参加)、工場見学会、小学校での茶手揉み講習、地域 清掃など地域に根ざした取り組みを行っています。また、毎年10月に は工場祭を開催しており、2013年度で22回目となりました。
コミュニティへの参画及びコミュニティの発展
(年度) 0
200 400 600 800
1,000 茶園面積(新産地) 茶園面積(契約栽培)
'13 '12 '11
'10 1,500 1,800 2,100 2,400 2,700 3,000 生産量 (トン) (ヘクタール)
296 321 271
549
2,593
542
341 542
2,691 2,855
538
2,364
845 863 883 809
■ 茶産地育成事業の状況 ■ 新産地展開地区
長崎県
西海地区
大分県
臼杵地区 杵築地区 宇佐地区
鹿児島県